働く男のためのインプラントマガジン[大阪府箕面市版]/[Q&A]インプラントの基礎知識/歯科医師が答えるインプラントQ&A「柴山拓郎先生」

歯科医師が答えるインプラントQ&A「柴山拓郎先生」

インタビューに答えてくれたのはこの方

柴山 拓郎 医師

柴山先生
  • アニバーサリーデンタルギンザ医療法人社団フェイス会 理事長
  • 資格:歯科医師免許、MBA
  • 日本歯科大学生命歯学部(東京校)卒業、慶應義塾大学医学部歯科口腔外科にて研修医過程修了。2012年医療法人社団 フェイス会創設、2014年アニバーサリーデンタルギンザ開設。

どのような方がインプラント治療を必要とされるのでしょうか

インプラント治療は、何らかの事情でご自身の歯を失ってしまった人に対する治療です。チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、定着させた後に被せ物をおこないます。

自費治療になりますが、日本ではここ20年ほどで一般的になってきました。

インプラントは保険外ですが、なぜインプラントが良いのでしょうか?

柴山先生

確かに保険が適用できないため、費用的には1本あたり数十万かかるので、負担は大きいと思います。ただ、保険診療が認められていない他国と比べても日本のインプラント治療費は同程度の水準です。

日本では他の多くの国と違い国民皆保険制度が充実しているため、非常に安い金額で虫歯の治療などが受診しやすくなっております。

ただ、保険内でできる治療はすべての国民が一定の治療水準を均一に受けられることを目的としているため、必ずしもベストではなく、必要最低限であることは患者さんにもご理解いただきたいですね。

たとえば、よく銀歯に使われる金銀パラジウム合金は金属アレルギーの原因になる可能性があるといわれています。保険内だからリスクがゼロというわけでもないのです。

インプラント体は主にチタン製ですので、高額な資材ではないものの、人体に早く定着するような研究開発や実験や、破損しづらい高い技術を必要とする精密な部品の開発・改良がおこなわれています。

保険外を理由に最善の処置を選ばないことは、長い目で見ると、患者さん本人のためにならない部分もあるのではないでしょうか。

保険適用のブリッジはインプラントと比較して、どんな問題点があるのでしょうか?

ブリッジは、無くなってしまった歯の両隣の歯を土台として、橋をかけるように被せ物を取り付ける治療法です。

ブリッジの問題点としては、本来健康である両隣の歯も削らなくてはいけないことがあります。健康な歯を削ると、歯の寿命が短くなってしまうとされているので、将来問題が起きる可能性があるんです。

また、本来は3本の歯に分散する力が、土台となる2本にかかるので、部位によって異なりますが、1本あたり約1.5倍の力が土台にかかることになります。そうすると、土台の歯への負担は大きくなりますよね。これも歯の寿命を縮める一因になりえます。

何十年先の歯の健康や状態を維持することを考えると、歯科医師としてはおすすめしにくい治療になります。

インプラント治療の流れを教えてください。

柴山先生

治療の工程は、簡単に説明すると、下記の流れです。

  • インプラント体の埋め込み
  • インプラント体に被せ物をつけるためのアタッチメントを装着
  • 被せ物装着

1回法はインプラント体の埋め込み手術をおこない、定着したらすぐにアタッチメントの装着ができる状態になっている方法で、切開が一度のみで終わります。インプラント体の頭が歯ぐきから飛び出ている状態で手術を終了します。患者さんの負担が少ないので最近増加しています。

歴史が長く、一般的に行われてきた方法が2度切開する2回法です。

歯周病を治療せずにインプラントをおこなうとリスクが高いので、先に歯周病を治さなくてはいけません。歯の状態によっては、手術の前に歯周病の処置に3ヶ月程度必要とします。

また、インプラント体は歯槽骨という骨に埋め込みますが、この骨が薄い方の場合は、インプラント体埋め込みの前に「骨造成」が必要になることがあります。ご自身の口の中の土台になる骨を増強する処置です。

これらの治療方針は、レントゲンやCTで口の中の状態を確認して決定します。

口の状態によって必要な工程が変わるので、患者さんによって全体の期間は異なりますが、半年から長い方で1年程度かかります。

1回法と2回法は、希望によってどちらでも可能なのでしょうか?

患者さんの希望は取り入れられるように検討しますが、状況によっては難しい場合もありますね。

1回法は手術回数が少ないため、患者さんへの負担は軽いものの、感染症などのリスクが2回法よりも高くなります。

そのため、糖尿病など基礎疾患がある方や骨造成を併用される方は、2回法の方がインプラント体と骨が定着するまでの期間に偶発症(トラブル)が起きづらく安心です。

インプラントのデメリットはありますか?

柴山先生

強いて言えば、インプラントは人工物なので、自分の歯と違いインプラント体自体から痛みが出ないため、症状が自覚しにくいことでしょうか。

インプラント周囲炎という、歯周病のような状態になって、最悪インプラントが取れてしまうケースもあります。そのため定期的な検診とメインテナンスが必須になります。

ただ、歯を健康に保つために歯磨きなどのケアが必要なことは、インプラントの有無に関係ありません。

手術を伴うとはいえ、CT検査等の精密検査を経て実施されていれば、リスクはかなり低いので過度に恐れる必要はないです。

インプラントは一生モノなのでしょうか?

きちんと歯の手入れ及び定期健診・メインテナンスをしていれば大きなトラブルは起きづらいと思われます。

調査によると、治療から20年後に問題なくインプラントを使用している患者さんは約90%にのぼります。

約10%の方にトラブルが起こっている理由は主に二つがあります。インプラント体が折れるかインプラント体の周囲骨が歯周病になってしまい抜けてしまうことが原因といわれております。

ただ、被せ物については、硬いものを噛んで欠けてしまったとか、歯を噛みしめる癖があるため割れたなどのトラブルは起こります。これはインプラントだからというわけではなく、被せ物の全体の課題です。

クリニックによっては保証制度がありますので、その内容もクリニック選びの検討材料にすることをおすすめします。

治療後のアフターケアについて教えてください。

被せ物を取り付けて、噛み合わせや口の中の状態などに問題なければ治療は終了です。その後は一般的な定期検診に通っていただくだけで大丈夫です。

虫歯や歯周病が原因でインプラントになっている方は、細かなところまで歯ブラシの毛先が届いていない可能性が高いと考えられます。

歯科医師・歯科衛生士の指導を受けていただき、治療中に口腔ケアのコツも身につけていただきたいですね。

歯石の除去や虫歯・歯周組織検査、しっかり歯磨きができているかのチェックを定期的におこなっていただければ、口全体の健康を維持できると思います。

クリニック選びについてお聞きします。なにか基準はありますでしょうか?

歯の状態は患者さんごとに異なります。ご自身で判断できない部分だと思いますので、気になったクリニックへ実際に足を運んで診察を受けてみるべきです。

その上で、人として信頼でき、何でも相談できると感じた先生を選ばれるのがいいのではないでしょうか?

先生の経験や、権威があるかなども判断ポイントではあります。しかし、治療中は不安になったり、要望も出てくると思うので、そんなときに気兼ねなく相談できる先生の方が治療をスムーズに進められると思います。

方針を押し付けるのではなく、患者さんの立場に立って、選択肢をいくつか提供してくれる先生がいいですね。

どんな治療にもメリットとデメリット両方があります。治療の欠点についてもきちんと説明してくれる先生は信頼性が高いと思います。

最後に、歯を健康に保つ秘訣を教えてください。

大切なことは日頃の手入れと心がけです。また、自分の歯はどんな状態か、定期的に鏡で確認していただくことをおすすめします。歯に関心や興味を持つことで、お手入れの頻度や質が変わってくるからです。

定期検診でプロの力を借りながら、毎日の歯のケアを頑張ってください。

※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているものではございません。

スピード治療対応!
箕面市のインプラント歯科
厳選3院
                                              
クリニック名 治療期間・通院回数 治療費目安
うえだ歯科クリニック

公式HP

TEL

072-734-7777
治療期間・通院回数 1か月~6か月/4~6回※1 治療費目安320,000~370,000円
平野歯科クリニック

公式HP

TEL

072-743-5475
治療期間・通院回数 3か月~6か月/5回※2 治療費目安360,000~400,000円
黒木歯科医院

公式HP

TEL

0120-489-648
治療期間・通院回数 3か月~6か月/5~8回※3 治療費目安500,000円
※世界でNo.1シェアを誇るストローマンパートナーズの医院の中から選出
      ※各院の料金は相談・検査・診断・治療までの標準料金(税抜)です
※1:1.診査、2.埋入オペ、3.型取り、4歯の完成・装着」
※2:1.カウンセリング/精密検査、2.一次オペ、3.治癒期間、4.二次オペ、5.人工の歯を製作・装着
※3:1.相談・初診、2.精密検査、3.診断、治療計画の説明、4.ブラッシングなどの前処置、5.一次手術、6.治療期間、7.二次手術、8.メンテナンス
・インプラント治療とは、歯周病等が原因で歯を失った場合に行われ、あご骨にインプラント体を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法のことです
・費用相場:インプラントの費用相場は「精密検査・受診料金」が約15,000~50,000円。「インプラント外科手術費用」が約100,000~385,000円。「人工歯の費用」約100,000~150,000円です
・治療期間:インプラントの一般的な治療期間は、3ヶ月~1年、通院回数は6~8回です。
・副作用・リスク:インプラント治療のリスクは、金属アレルギーの恐れおよび合併症があります。合併症はインプラント周囲炎、上部構造のトラブル、上顎洞炎(副鼻腔炎)、神経麻痺(下歯槽神経麻痺など)、インプラントの上顎洞内迷入などで、特に感染が問題になっています